西堀ウォーカーチャンネルの新企画「松崎借金編」と、NWCの軌跡を分析する

西堀ウォーカーチャンネルの話

西堀ウォーカーチャンネル(NWC)の新シリーズ「松崎借金編」が面白い。

松崎さんといえばサンドリでは有吉さんから様々なキャラ付けをしてもらうも、過度なオタク、男色、おでこが汚い、借金が返せないなど散々なキャラ付け。もともと賞レースでの活躍はあまりなかった。

ピン活動では「オタク」キャラを活かした番組、書籍、ゲーム会社での構成的な仕事があり、サンドリでも安定した人気があるため活躍を期待するファンは多かった。

そこに目をつけたのが発明王でTHE SECOND準優勝と活躍が目覚ましい西堀氏だ。

西堀氏は独特の采配で自身のYou Tubeチャンネルに太田プロのくすぶり芸人を集め、彼らの私生活や居酒屋での悲惨な姿を放送した。すると、もともとサンドリで彼らを応援していた古参、有吉ベースを観ていたコアファン、芸人の怠惰な姿を歓ぶ新規ファンが再生を繰り返し、各動画は平均10万再生超えのヒットとなった。

西堀ウォーカーチャンネルの成立と和賀の台頭

もともとは西堀ウォーカーチャンネルという名前のとおり、西堀氏が散歩をするだけの番組だった。
きっかけは、西堀氏の相方である滝沢氏のごみ収集芸人としての活躍だ。本業はごみ収集員と言い切る相方に対し、なにか売れる努力を、と思い有吉氏の助言をもとに始めたのが同You Tubeだった。

実は散歩するだけの動画は観光客向けに人気だ。海外の町並み、日本の町並みは平気で数百万再生を稼ぐ。

コロナ禍で努力がしづらい芸人に対して散歩でいいからとれよと檄を飛ばす有吉氏の思考は鋭い。

西堀氏は散歩動画をコンスタントに上げ続け、有吉氏も同番組に登場するに至る。

しかし転機はここではない。西堀氏はYou Tubeチャンネルを手にしたことで散歩以外にもライフワーク、生業としていた土木作業に関する動画も撮影し始める。これが「和賀、土木の日当を使い切る」である。

実は土木作業も有吉氏の助言で頑張って続けていた。ごみ収集員として働く相方がいるなら、お前は土木作業をがんばれと。年齢も若くない。しかし、土木作業を地道に続け、家計を支えた。ある日、トラブルで解散してしまった和賀氏を土木作業に誘い、ともに働くことになった。

ともに働く中で見つけた和賀氏の「日当を使い切るほど昼飯に金を使う」という異常なサマに目をつけてYou Tubeを撮影した。

記念すべき1本目は40万回再生を超える大ヒットとなり、現在では有吉散歩を超えた。

松崎の台頭

和賀がいけるなら、と西堀氏は他の芸人も起用する。

まず最初に起用したのが松崎だったが、その松崎があたった。

石沢、山野、黒川、ねろめ、高倉、内藤などさまざまな芸人を起用するがなかなか数字が出ない。しかし松崎は安定した。

ほとんどの芸人がサンドリに出ていないじゃないかと思うかもしれない。しかし、石沢や山野、内藤は一応サンドリに出演している。

その中でオタクちゃんずとしてサンドリに出演している和賀・松崎の二人はファンがついていたということを証明したのだ。

和賀には及ばないまでも安定して西堀ウォーカーチャンネルに出演する松崎に多くのファンが喜んだ。

THE SECOND~漫才トーナメント~でのブレイク、そして…

順調かに見えた西堀ウォーカーチャンネルだったが、転機が訪れる。

2023年5月20日、西堀氏がTHE SECONDで準優勝を果たしてしまったのだ。

もともと芸人としてのしごとが少なく、なにかのきっかけを掴むために始めたYouTube。メディアでの出演が急増した西堀氏にとって、YouTubeの活動が厳しくなってしまった。

それまでコンスタントに投稿されていた動画は、やや撮影頻度が下がり、松崎・和賀の二大巨頭に出会う機会が激減。

忙しい西堀氏の代わりに、和賀・松崎コンビに撮影・投稿を任せてみるも思うようにはいかず、数ヶ月起きにようやく1本の動画が投稿されるというペースになっていた。

しかし、その間にもオフ会の開催書籍の発売グッズの発売なども行い、西堀氏はYouTubeを通じて一つの物語を生み出し、燃え尽きてしまったようにも見て取れる。

しかし、時が経ち、2024年5月16日、サンドリのアシスタントを終えた西堀氏と松崎は動画を撮影していた。

当初、松崎も和賀との動画のように「休日に昼間から飲む」という堕落をテーマに撮影していたが、この日もサンドリで有吉氏に「おまえ借金返す気あんのか!」というテーマで詰められたことをきっかけに、西堀氏は「松崎借金編」を爆誕させたのである。

松崎借金編は、松崎の借金を変えさせようとする西堀氏の親心ではなく、YouTubeを通じた表現を探した先にあった西堀氏なりの表現だったのかもしれない。

オフ会で一区切りついた「和賀、日当を使い切る編」に続く新章が誕生したのだ。

「松崎借金編」の展望

松崎企画は「本当に借金返す気ある?」という西堀氏の素朴な疑問からはじまった。

松崎氏には返す気が感じられないが、当然「はい」と即答。そこから物語はうごきはじめる。

ワンピースでも「海賊王になる」という使命をもつことで読者は感情移入しやすくなり、物語に没頭できる。松崎借金シリーズはまさにワンピースよろしく「松崎借金を返す」という使命を視聴者が見守るストーリーが生まれた瞬間である。

松崎は借金を返せないかもしれない。返す努力もしなそうだし、追加で借りてしまうだろう。今まで、有吉氏が追及した際にはそこで物語が終わっていた。しかし、今回は西堀氏がついている。

番組プロデューサーであり雇用者、保護者的な立ち位置の西堀氏が過去に出演費をわたしている姿を視聴者は覚えている。さらに、番組内で借金をかえす松崎氏のことも視聴者な覚えている。

もし、松崎氏が借金を返せるなら、これほど面白い物語はない。ゲスナーは目を輝かせたはずだ。

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しかし、借金を返すシリーズ4作目の石澤編で視聴者は絶望することになる。

それは、当の松崎本人が「返したいけど返せない」というポーズすらとることをやめてしまったからだ。

視聴者はあくまでも「返したいけど返せない松崎」を見て笑いたいのだ。松崎が「返すのは無理無理」と、借金を返す気がないことを見てしまうと今後は物語がすすまないので見る気もなくす。

あくまでも「返したいからがんばってみる。数日後、やっぱりだめでした」を繰り返すだけでいいはずだ。その茶番劇だけでも毎回再生数は増え、広告収入によるお小遣いは手に入る。そのお金を一部返済に回すだけでファンは喜ぶ。

もし一回の出演料が2万円だとしよう。月に4回撮影で8万円。半分を返済に当てるとして月に4万円返済ができる。

130万円の支払いに対して普段5万円ずつ返済しては借り直すと語っているので、ふだんの返済はないものとすると、130万円わる4万円で27ヶ月、2年5ヶ月で返済が終わる計算になる。

一方、130万円は手元にも残る。借金を途中で返すのをやめたり、グッズ販売やイベントを行ったりすればさらに収益は上がる。

借金をネタに金を稼ぐ、なんとも不思議なビジネスモデルだが、これは借金額や借金させてくれ、で金を稼ぐ粗品モデルにも類似している。

最後に、松崎企画が終わるといやなので期待をこめていち視聴者としてみたい企画をまとめたい。

企画案

企画には複数のパターンがある。動画撮影の企画、商売、寄付を募る方法だ。それぞれについて検討していく。

①動画の企画

・計画編

まずは借金を返すための計画を考える。もちろん、アドバイザーを呼ぶ。石沢を呼んで行った会議は失敗したので、できれば和賀を呼んでほしい。

太田プロ以外は冷める気がするので、太田プロ以外は呼ばない。

・定期的に給与払い&借金返済風景を放送する

西堀氏から給与を払う。給与はちゃんと返済にも当てるが、残りはちゃんと使う。

ちゃんと使ってくれることで、動画も面白くなる。

・アドバイスをつのる

ライブ配信で視聴者にアドバイスを募る。アドバイスを実行してほしければスパチャでコメントしてもらう。

・「家計簿つけてみた」など

おそらく家計簿などの努力は続かないのだが「昨日1日家計簿つけてみました」みたいな動画をとる。できればその1日はVlogをとってもらう。

とてもじゃないが節約できてないというオチでもかまわない。

・達成せずに怒られる→さらに借りちゃう

毎月振り返りをする。結局目標額を達成できないどころか、さらに借りちゃってて怒られる。借金額が増えることでさらにシリーズはつづき、ファンは喜ぶ。

・以下に書いている②③もすべての会議や過程を動画にする。

②商売をする

・グッズ企画

グッズをつくって売る。できれば手作りでコミケなどに出品してほしいが、真のオタクはコミケに出たくないと思うので、フリマで私物を売るとかでもいい。

西堀氏がグッズを作っているので、曲がりして売るのも面白い。過程はすべて動画にできる。

③寄付を募る

・タニマチを募る

視聴者は西堀ウォーカーチャンネルで、堕落しているがどこか愛らしい和賀・松崎を見ていたい。

和賀・松崎に直接お金を渡すと本当にどうしようもなさそうなので、西堀ウォーカーチャンネルのメンバーシップを通じて彼らにお金を渡したい。もちろんスパチャでも構わない。

和賀企画もあるか

ps.和賀企画にも期待している。

代表作は「日当使い切った」だが、これは身を削らないといけないのでかわいそうに感じる。ただ、これをネタに動画を定期的に撮れるならお小遣い稼ぎにはなりそうだ。

日当を使い切るおもしろさは、1日の働きが無駄になるところにありそうだ。生み出したものを意思の弱さで無駄にするかんじ。

まじでおもしろいんだが、これには松崎モデルにあるような使命がない。
やはり、和賀氏の使命を見つけるといいのではないか。

たとえば
・和賀、家を買う
・和賀、車を買う
・和賀、高級時計を買う
・和賀、資産家をめざす
など、なにがほしいかはわからないけど目標をたてる。
しかし、日当は使い切る…

目標が設定されてるのに達成できないおもしろさがここにはある。
達成するおもしろさではなく、なんかだめなやつらだな、という笑いが果てしなく存在する。。

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